0歳児の授乳あるある対処法

今回の記事では、【母乳やミルクが足りているサインって何?】
授乳の基礎から詳しく紹介していきます。

専門家ライター

なつか|現役助産師であり、1児の母。
「穏やかママを叶える」0〜1歳の子育てサポーター。
『ママの笑顔』を第一優先に、0歳育児の悩みを一緒に解決しています。
専門的な知識と経験をもとに、ママの肩の力がフッと抜ける情報をお届けします。

こんなお悩みを持つママに伝えたい!


✔️母乳やミルクが足りているかわからなくて不安
✔️そもそも授乳の基本がわからない
✔️飲んでもすぐ欲しがる原因はなに?
✔️よく吐き戻す時の対策はある?
✔️赤ちゃんの体重の増え方の目安を知りたい

母乳やミルクをたくさん飲むけど…足りてないのかな…?と不安になったり、
吐き戻しが多い…飲ませすぎかな…?と心配になることってありますよね。

母乳の量は制限する必要はないですが、ミルクの量は赤ちゃんによって、
適正量が違ってくるので、判断がとても難しくなります。

気づかずにミルクを飲ませ過ぎてしまっていませんか?
赤ちゃんが苦しそうにしているサインを見逃していないですか?

母乳の量に決まりはないですが、
ミルクの量は、ある程度調整が必要になります。

生後1ヶ月までは特に、ミルク缶の目安量を重視するより、
赤ちゃんの反応や体重の増え方に注目することが重要になります✨

この記事を読むことで、我が子にあったミルクの適正量も少しずつ分かってくると思いますので
ぜひ参考にしてください。

まずは、そもそも授乳の基本って?どうすればいいの?
と、悩むママも多いと思いますので、

授乳の基本から説明していきますね!

授乳の基本

母乳は、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺邀でつくられはじめます。
はじめは母乳が出なくて当たり前。焦らなくて大丈夫です。

1日10回以上吸わせると母乳が出やすいと言われています。
授乳時間は左右5分ほどからはじめます。

よく吸ってなかなか乳首を離さない赤ちゃんもいますが、
お傷の原因となるため1回の授乳は30分程度にしましょう。

母乳をつくるホルモンであるプロラクチンは夜にたくさん分泌されます。
それに合わせてあかちゃんも夜は活発になり、たくさんおっぱいを欲しがります。

あかちゃんは胃袋が小さいため、はじめは少しずつしか飲めず、
頻繁におっぱいを欲しがりますので、赤ちゃんのリズムに合わせて母乳は何度でもあげていきます。

だからと言って、母乳は、ママの疲労が強すぎても、赤ちゃんが吸ったところでなかなか出てきません。ママの体調を第一優先にしていいのであげれる時にあげていきましょう。

授乳のタイミング

母乳は、赤ちゃんが欲しがる時に、欲しがるだけあげて大丈夫です!

母乳は消化がよく、どれだけあげても“飲ませすぎ”にはなりませんので制限なくあげてください。
ミルクは消化がゆっくりなので、あげすぎには注意⚠️

赤ちゃんの様子を見て調整していきましょう。

授乳頻度について

赤ちゃんの成長段階、そして、体重や飲む量によって異なりますが、
一般的な目安は👇こちらです。

🔶新生児期
この時期は、頻繁な授乳が必要です。
新生児期の赤ちゃんは1回で飲める量が少ないため、こまめな授乳が必要です。

ミルクは、基本的に3時間に1回!

言い換えると、

3時間前後で起きてくるミルク量に調整してあげるといいです。
よく寝るあかちゃんもいますが、体重増加のために3時間たっていれば起こしてでも授乳します!

※2週間健診などで体重の指摘がない場合は、
1日1回ぐらいは4〜5時間空いてしまっても過度な心配はいりません。

授乳回数:1日8〜12回程度
授乳間隔:約2〜3時間おき

🔶生後1〜3ヶ月
この時期も頻繁な授乳が必要で、赤ちゃんのペースに合わせましょう!授乳回数:1日7〜9回程度
授乳間隔:約2〜3時間おき

🔶生後3〜6ヶ月
授乳回数:1日6〜8回程度
授乳間隔:約3〜4時間おき

🔶生後6ヶ月以降
離乳食を開始する時期ですが、まだまだ、母乳またはミルクが重要な栄養源です🍼✨
離乳食の進み具合に応じて授乳回数を調整しましょう!

授乳回数:1日5〜6回程度
授乳間隔:約4時間おき

🔶生後9ヶ月〜12ヶ月
離乳食が3回食になると、授乳回数は減ることが一般的です。
今まで飲んでいたミルク量を飲まなくなると、心配になると思いますが
満腹感も覚えてきた証であり、「成長したんだな」と見守ってあげてください。

授乳回数:1日3〜5回程度
授乳間隔:赤ちゃんの離乳食の量やタイミングに応じて調整しましょう!

🔶1歳以降
離乳食が主な栄養源となりますが、母乳やミルクも引き続き重要な補助的栄養源です✨

授乳回数:1日2〜3回程度
授乳間隔:赤ちゃんの離乳食の量やタイミングに応じて調整しましょう!

具体的な授乳の頻度やタイミングについては、
赤ちゃんの成長と発達の状況を見ながら調整しましょう!
あくまでも個人差があるので、目安にしてください!

赤ちゃんの体重増加の目安

🔶3ヶ月まで25〜30g /日の増加
🔶3〜6ヶ月まで15〜25g /日の増加

このくらいの体重の増え方なら今のやり方で問題ないです!✨

状況によって改善が必要な場合とそうでない場合があるので、
不安だったらいつでも助産師に相談してくださいね。

赤ちゃんがお腹すいている時に出すサイン

お腹が空いているサインには、段階があります。

以下のサインを参考にしてみてくださいね!

🔶早期のサイン
✔️口を開けて探る:赤ちゃんが口を開けたり、何かを探すような動きをします。
✔️手を口に持っていく:手や指を口に入れようとします。
✔️吸う動作:口をパクパクさせたり、吸う動作をします。
✔️軽いむずがり:軽く体を動かしたり、もぞもぞと動きます。

🔶中期のサイン
✔️頭を動かす:頭を左右に動かし、おっぱいやミルクを探すような動きをします。
✔️口を吸う音:チュパチュパと吸う音を立てることがあります。
✔️体を引き寄せる:抱っこしてくれている人の方に、
         体を引き寄せたり、胸に顔を押し付けるような動作をします。

🔶最終的なサイン
✔️泣く:空腹のサインとして泣き始めます。

泣くのは空腹の最終的なサインです。
落ち着いている状態でこのサインに気づくことで、
赤ちゃんが泣き出す前に授乳を始めることができます。

ママも心にゆとりができると思いますので、
このサインを見極めて心に余裕のある幸せな授乳タイムを過ごしてくださいね♡

今しかない素敵な時間なので、貴重ですよ!

飲んでもすぐ欲しがる原因

赤ちゃんにも個性があって、
その子に合ったミルクの適量を感じ取っていくことは、本当に難しいです。

飲んでもすぐに欲しがる様子があると、足りてないのかな?と不安になりますよね。

まずは、足りているサインについて紹介します!

🔶母乳が十分に出ているサイン
以下のことがあれば、母乳は十分に出ています!!

✔️赤ちゃんがおっぱいの片方を吸っている時、もう片方のおっぱいから母乳がポタポタ出てくる
✔️おっぱいを搾ると母乳がとんでいる
✔️刺激を与えると分泌が多数あり、ボタボタと出てくる
✔️普段の授乳時間以上行わないとおっぱいが張ってくる

🔶母乳やミルクが足りているサイン
下記のことがあれば、赤ちゃんはママのおっぱいやミルクで満足しています!!

✔️尿回数:8〜10回/日程度出ている(個人差あり。いつも通り出ていればOK)
✔️便回数:最低1回/日出ている
※生後6週ぐらい経ってくると回数が減ってくることがあります。
※お腹の力が少ない事、また、気張るという動作をまだ覚えていないので、

産まれてしばらくは肛門刺激をして気張らしてあげないとでない子はいますが、
肛門刺激で出るならOK!

✔️機嫌良くしてくれている
✔️皮膚がつやつやしてふっくらしてくる
※血色がいい・頬が丸々してきた等

✔️母乳(ミルク)後は、お腹がパンパンになっている
※十分飲んだ後は、横にポチャッとカエル腹になることがあります。

母乳が足りている時の体の変化や母乳やミルクの足りているサインを紹介しましたが、
それでも、飲んでもすぐに欲しがる様子があると、
足りてないのかな?と不安になるママもいると思います。

実はそれ!!

飲んでもすぐ“欲しがっている”というよりは、“欲しがっているように見える”という事がよくあります。

生後間もない場合、赤ちゃんもまだ満腹感がわからないので
ママが用意したミルクをあげたらあげた分だけ、飲みきろうとします。

胃袋の中はいっぱいでも、なんだか口が寂しい…なんて赤ちゃんもいて、口をパクパクさせます。
そして、知らず知らずのうちに、赤ちゃんはミルクを飲み過ぎてしまいます。

ミルクの飲み過ぎのサインとして、注意していきたい症状は以下の症状です!

✔️1日50g以上の体重増加
✔️大量に吐き戻す
✔️授乳中によくむせる
✔️お腹が前に張っている
✔️苦しそうに、うなっている など

母乳やミルクを飲ませすぎると赤ちゃんにさまざまな症状が出てきます。
ミルク缶の目安量を重視するより、赤ちゃんの反応や体重の増え方に注目することが重要になります✨


そして、飲みすぎてしまう原因についても、詳しく3つ紹介します✨
✔️原始反射
✔️泣いている
✔️ミルクを一気飲みしてしまう

■原始反射
赤ちゃんは出生後すぐ、口に入ってきたものを吸う反射が見られます。

🔶捕捉反射:口に何かが触れると、唇と舌を使って捉えようとする
🔶吸啜反射:口のなかに入ったものに、反射的に吸いつく
🔶嚥下反射:口のなかに入ってきたミルクを飲み込む

赤ちゃんは生まれてすぐから、ミルクを飲むための動作を自然と身につけているのですが、
このような原始反射が、ミルクを飲みすぎる原因を作っています。

十分にミルクを飲んだ後だとしても、
口に入ってくるミルクを反射的に受け入れてしまうからです。

さらに、哺乳瓶からミルクを飲んでいる場合、
ママのおっぱいから授乳しているときと比べて、飲む力が弱くてもたくさん飲んでしまうんです。

■泣いている
赤ちゃんが泣いているのを見ると、落ち着かせてあげないと!と思うママが多いです。
授乳直後であっても、ミルクが足りていなかったのでは?と感じて、
ミルクを追加するママはたくさんいます。

赤ちゃんも、口に入ってきたものを飲み込む反射を持っているので、
あげたらあげた分、飲み過ぎてしまいます。

赤ちゃんは、ミルクが欲しい以外にも泣いている理由はたくさんあります。

以下の項目を見て、参考にしてみてね!

💡考えられる理由とポイント

✔️おむつは濡れていないか
 授乳前後は、おしっこやうんちが出やすい

✔️眠たいのに一人で眠れない
 抱っこしている人や布団などに、顔をこすりつけるようなしぐさがある

✔️抱っこしてほしい
 抱っこしてもらうことで、温もりや安心感を感じたい場合が多い

✔️体に不快感がある
 ゲップができずに苦しくなっていることが多い
 他にも、赤ちゃんの体にいつもと違う様子がないかをしっかりと確認してくださいね。

✔️不安な気持ちがある
 普段過ごす環境と違うと、敏感に察してしまうことが多い
 要因になりそうなことが周りにないか確認してくださいね。

ママが焦ったりイライラしてしまうと、
その空気感が赤ちゃんにも伝わってしまい、余計に泣き止まないこともあります。

授乳直後の『泣いたらすぐ授乳』には注意してくださいね!
できる範囲でゆったりと、落ち着いた気持ちで赤ちゃんと向き合ってあげましょう!

ミルクを一気飲みしてしまう生後3ヶ月くらいまでは満腹中枢も未熟なため、
口に入れたら吸うということが反射的に起こります。

なので、飲むスピードや量を調整できないことからミルクの飲み過ぎに繋がります。
用意された分だけミルクを飲んでしまうポイントに注意が必要です。

赤ちゃんがお腹がいっぱいであることを認識し出すのは、生後3ヶ月〜4ヶ月です!
ここまで飲みすぎてしまう原因を伝えてきましたが、続いて飲み過ぎの対策方法をお伝えします。

赤ちゃんがミルクを飲み過ぎるときの対策

ミルクを飲みすぎる原因はたくさんありますが、よくある一般的な対策を紹介していきます。

赤ちゃんも本能的に飲んでしまう行動が見られるから、
ママが気づいて対策方法をとってあげることが大事です!

■1回の授乳時間を短めに設定してみましょう。

たくさん飲みすぎていると思い込んで授乳回数を減らさないのもポイントです。
赤ちゃんがミルクを飲みすぎる原因として、赤ちゃんの本能的な反射が関係してきます。

口に触れたものを自然とくわえようとしたり、
抱っこされると自然と授乳を求めるような仕草をします。

また、吸うことは赤ちゃんにとって安心感を与えるので、
お腹の中がある程度満たされたあとも、おしゃぶりのように軽く吸い続けることも増えます。

おしゃぶりのように吸い続けると必然的にミルクが出てくるので、飲み過ぎの原因に繋がりやすいです。そして、ママのおっぱいは傷つきやすくなってしまいます。

赤ちゃんも、昨日は適量だったミルクの量が、今日は飲みきれない場合もあるから、
飲み方に勢いないかも?!と感じたら全部飲んでなくても授乳をストップして、
いつもと体調に変化がないかチェックしてみましょう!

■乳首の穴のサイズを確認する

乳首のパッケージの月齢を目安にしながら、
授乳中の赤ちゃんの様子を確認してあげてくださいね!

使用している哺乳瓶の種類や乳首の穴のサイズが赤ちゃんに合っていないことから、
ミルクが溢れ出してしまうことで飲み過ぎに繋がります。

赤ちゃんは、成長と共に吸う力も強くなってくるので、飲むペースも早くなります!
我が家でも、毎日使っていると、乳首の穴に小さく亀裂が入っていたなんてこともありました!!

吸った時にドバッとミルクが溢れ出すので、日頃から気にかけておいてあげてください!

■体重を確認する

飲みすぎを疑う場合は、
赤ちゃんの体重が1日50g以上増えていないかを確認してみましょう。

💡お家で手軽にできる体重の測り方

大人用の体重計に一緒に乗った時の体重から、大人だけの体重を差し引いて確認できます。

ミルクが大好きな食欲旺盛な赤ちゃんもいますので、
勢いよく出てきたミルクを一気飲みしてしまうことも原因に繋がります。

成長と共に吸う力も強くなってくるので、
あっという間に飲み切り、「ミルクが足りていないのでは?」と不安に感じるママもいると思います。

その子によって、ベストなミルクの量を知ることは難しいから、
体重の変化で感じ取ることもわかりやすくて、良い方法です!

ミルクを飲み過ぎているサインを見逃さないで

赤ちゃんがミルクを飲みすぎる原因は、原始反射やそのときの状況によって変わってきます。

ミルクを飲みすぎるとお腹が気持ち悪くて、赤ちゃんの機嫌も悪くなってしまいます。

昨日は機嫌よく眠っていたのに、今日は機嫌が悪くなかなか眠らない…
なんて時はお腹が苦しい場合があります。

赤ちゃんのミルク飲みすぎサインを、よく観察してあげてくださいね。
続いて飲み過ぎサインでよくあるのは吐き戻しです。

心配になるママが多いと思いますので、吐いた時の原因対策方法をお伝えします。

大量に吐いてしまう原因と対策

🔶吐いてしまう原因

吐いてしまう原因で考えられる事は2つ
✔️飲み過ぎ
✔️腸の病気

腸に何かあった場合、よく聞くのが【噴水のように吐くよ】という言葉。

でも、噴水って言われても、ミルクを飲みすぎて大量に吐いた時だって噴水のようにも見えるんです。

だから、不安になるママは多いんですよね。

病院に行った方がいいのか迷いますよね。
病院に行くべきポイントを紹介します!

✔️授乳の度に吐く
✔️授乳回数以上に吐いてる
✔️吐くものがないのに、オエオエしている
✔️顔色が悪い
✔️ぐったりしたように見える
✔️間欠的に激しく泣く
✔️便にイチゴゼリーのような血便が出ている

こんな時はすぐに病院に行ってください。

🔶吐いてしまう時の対策

授乳毎吐くわけではないし、赤ちゃんも顔色よく、元気にしているならば、

以下の対策を参考にしてね!

■母乳の場合
✔️これまで通り、欲しがる時に欲しがるだけあげてOK

■混合やミルクの場合
✔️1回にあげるミルク量を20ml程度減らして様子を見てみましょう
※体重増加に問題がない事が前提です。

また、ゲップと共に吐くなんて事がありますが、それがダメな事ではありません。
もちろん、首がしっかりすわる頃ぐらいまでは、ゲップを出してあげることは大切です。

ただ、出ないこともありますよね。
その場合は、しばらく横向きに寝かせて、様子を見てあげてください。

吐き戻したものが喉に詰まらなければ、吐き戻した事自体に問題はありません。

ミルクの飲みすぎているサインはどんなものがあるか、
知っておくことで臨機応変に対応することができます!

赤ちゃんの日々の変化を感じてあげてね!

また、原因と対策方法も合わせて情報があると、
自分自身で判断しながら赤ちゃんに向き合っていくことができます。

赤ちゃんにも個性があるので、その子の反応や体重の増え方を見てあげてくださいね!

最後に

この記事で紹介した内容を参考にして、
日々の育児の不安が、少しでも和らいでもらえると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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